心理学のプロが教える
認知症の人のホントの気持ちとかかわり方
内容紹介
★心理学の専門家が、認知症の人の心の世界を解き明かす!
★本人の気持ちへの寄り添い方がわかる、認知症ケアの実践的な入門書!
認知症の人の言動に影響するのは、記憶障害(忘れる、覚えられない)や見当識障害(時間や場所がわからなくなる)といった認知機能の問題だけではありません。
不安や恐怖、孤独感などの感情や、プライドや自己肯定感などの心理も深くかかわっています。
本書では、「何度も同じことを尋ねる」「お金を盗られたと訴える」「お風呂に入ろうとしない」など、対応に難しさを感じやすい場面ごとに、認知機能の問題と本人の感情や心理の両面をふまえたかかわり方のポイントを解説します。
「どうしてそんなことするの?」というモヤモヤした疑問に答えが見つかり、心がスッと軽くなるほか、お互いに穏やかな気持ちで過ごすための声かけや対応がよ~くわかります。
心のすれ違いを埋め、よりよい関係を築くための具体的なヒントがぎっしり詰まった一冊です。
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【おわりに】より
本書では、認知症の人がいる「正常から離れた場所」をイメージし共感するヒントを得てもらうために、「私たちも認知症の人と似たような体験をすることがある」という例をできるだけ示すことを心がけました。
認知症になったとしても、心そのものは私たちと変わりません。
その働き方が私たちの感じ方とは距離があるために、私たちは認知症の人の言動に戸惑ってしまうこともあります。
ただ、それは認知症の人からしたら自然な心の働きです。
本書を通じて、私たちとは離れた場所にいる認知症の人に歩みよるきっかけができれば嬉しく思います。
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編集者から読者へのメッセージ
認知症の人とのかかわりにおいて、その言動の理由がわからず、どう対応すればよいか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そんな方に、ぜひ本書を手にとっていただきたいと思います。
タイトルどおり、認知症の人の「ホントの気持ち」がわかりやすく示されています。
この本の良さは、単に知識として認知症の人の気持ちがわかるだけではなく、「そりゃそんな言動とるよね」と腑に落ちる解説があるところです。
認知症の人も私たちと同じ感情や心の働きがあることや、同じ行動原理をもっていることを理解しながら、楽しく読み進めていただけると思います。
認知症の人との間に温かい信頼関係を築くために、ぜひ本書を役立てていただければ幸いです。
主な目次
第1章 認知症ってどんなもの?
第2章 こんなとき、どうかかわればいい?
1 「忘れちゃったの!?」:記憶や言葉が不確かなとき
2 「ちゃんと見えてる?」:視空間認知が歪んでそうなとき
3 「こんな人だったっけ?」:人格が変わったと感じるとき
4 「やたらとネガティブ……」:気持ちが落ち着かないとき
第3章 コミュニケーションをとるときのポイント
第4章 役立つ制度・サービス・考え方
著者情報
大庭 輝(おおば・ひかる)
弘前大学大学院保健学研究科心理支援科学専攻教授
公認心理師/臨床心理士/博士(人間科学)
明治学院大学大学院心理学研究科修士課程修了後、医療機関や高齢者施設で心理職を務め、認知症ケアの現場経験を積む。
その後、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程を修了し、京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学特任助教、大阪大学大学院人間科学研究科助教、弘前大学大学院保健学研究科准教授を経て現職。
日本老年行動科学会理事、日本老年臨床心理学会評議員、日本臨床心理士会高齢者福祉委員会委員などを務める。公認心理師の養成に携わりながら、認知症ケアに関する心理学研究や地域での認知症の理解に関する普及啓発活動に力を注いでいる。
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心理学のプロが教える
認知症の人のホントの気持ちとかかわり方判型:A5
頁数:162頁
価格:1,870円(税込)
発行日:2025/4/20