
受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
お年寄りときちんと話すための貴重な一冊

昭和語 60年世相史
著者:榊原昭二
発行:朝日新聞社(朝日文庫)
ISBN:4-02-260370-4 C0136
価格:¥433(税込) ※絶版につき入手困難
発行:朝日新聞社(朝日文庫)
ISBN:4-02-260370-4 C0136
価格:¥433(税込) ※絶版につき入手困難
おすすめの理由
モガ・モボ、アッパッパ、大学は出たけれど、話せばわかる、欲しがりません勝つまでは、国民学校、学徒出陣、カミナリ族、所得倍増……、こんな言葉たちがお年寄りの生活史の中から出てきたことはありませんか。本書は知り合いからもらったものなのですが、大きな歴史的事項を解説する本ではなく、昭和元年から60年までの生活に根ざした事件、流行等をピックアップし、説明している本です。歴史書は多数出ていますが、それに比べて世相史、生活史の類は意外にも少ないのが現状です。
最近のケアの現場では、例えば認知症介護・研修東京センターが出している認知症をもつ人へのアセスメント様式など、利用者の生活史・好みなどを把握、理解してケアをしていくという手法が重要視されてきています。そういうなかで、本書はまずお年寄りときちんと話をする、また会話のきっかけ探しとして、今でも重宝しています。単純にぱらぱらとめくって読むだけでも楽しいですよ。
ただこの本は古いので、古本屋だとかインターネットでの中古商品での購入になるかも知れません。これに限らず似たようなものを探しておいて1冊手元に置いておくと、お年寄りとの会話に困ったときに役立ちますよ。
(KYさん・相談員)