
受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
仕事についた今でも日々読み返す一冊

おすすめの理由
私がおすすめする本は、中央法規出版の介護福祉士国家試験『実技試験のチェックポイント』です。「この本に出合えたおかげで、私は実技試験に合格した!」といっても過言ではありません。今でも時々この本を読み返し、日々の実践に役立てています。また、後輩の実技試験にも大変役立っています。
私は、第14回介護福祉士国家試験を独学で受験。筆記試験はできるだけ多くの過去問題や予想問題を解き、合格基準をクリアしました。そして実技試験の数日前、高齢者総合センターでこの本と出合いました。この本は、イラストが載っていて簡潔にまとめられているので、本を開くとすぐ眠くなってしまう私でも、あっという間に読み終えました。
この本でクロックポジションや三動作歩行なども知りました。もしこれらが試験に出たら……。聞き慣れない言葉が問題に出ただけでも、きっと頭がまっ白になってしまうことでしょう。また「下腿部」「膝窩部」「踵骨部」等の身体の部位についても、普段私は「すね」「膝裏」「かかと」などと言っていたので、たとえば「踵骨部に発赤があり……」、なんていう問題が試験に出たとしたらパニックになっていたかもしれません。
この本は、実技試験のチェックポイントがわかり、基礎、応用、過去の出題、知っておきたい基礎知識、身体各部の名称や車椅子各部の名称等が完全図解で載っています。用語解説もあり、受験者に大変わかりやすくまとめられています。
今まで知らなかった用語や実技受験の大筋などがこの1冊の本でよく理解できました。この本と『介護福祉士受験対策DVD 実技試験合格へのパスポート』(中央法規)で、実技試験対策はほぼ完璧だと思います!
(笠原泰子さん)