
受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
最悪の結果を防ぐためにも、小さなミスをいま一度見直して

おすすめの理由
最近、福祉用具に関連する事故を多く目にします。ときに利用者の方の死亡という、最悪の結果を招く場合もあります。当施設でも、「事故報告書」というものが一応あり、それなりに事故対策の意識はあるのですが、たとえばこの報告書についてもどの程度までの事故を報告すればいいのか曖昧なところがあり、形骸化している感じがしていました。恥ずかしながら、小さな“ひやりはっと”は結構あります。車いすのブレーキのかけ忘れといった単純ミスなどが多いです。そんななか、「ひやりはっと対策委員」委員長に任命されてしまってどうしようか……と思っていたところ、この本を見つけました。事故報告書の書式が掲載されているので、うちの報告書と見比べて大変参考になったこと、CD-ROMがついているので、書式改良も簡単にできました。
そしてなにより、利用者の状態別に福祉用の適用を考えるという視点が具体的に掲載されているので、とても勉強になりました。施設内の事故対策委員となったあなたに、福祉用具の“ひやりはっと”をもう一度見直して、整理するには最適な本だと思いますよ。
(介護職のチーちゃん)