
受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
対人援助職としておさえておきたい内容が満載

おすすめの理由
社会福祉士・介護福祉士法の一部改正などにともない、介護福祉士の定義規定の見直しがなされ、介護福祉士は今まで以上に深い専門的知識と技術の向上が期待されています。すでに、現場で長い経験を持つ介護福祉士においても、これから介護の現場へ入っていく人にとっても、対人援助についての基本的な視点をしっかりと学び、実践へとつながる力(能力)を身につける必要があると思います。この本は、実習指導者の養成教育のテキストとして広く読まれています。実習生の実際の事例などが織り込まれているためわかりやすく、援助する側と援助を受ける側が信頼関係を築くために「関係においてお互いが主体的になる」とはどういうことなのか、「生活を理解し支える」とはどういうことなのか……、などが具体的に書かれているほか、対人援助の専門職として知っておくべき内容が、ぎっしりとつまっています。現役の方、これから介護職を目指す方でまだ読まれたことのない方には、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
(なかはら訪問介護支援事業所・伊藤多恵子さん)